家庭でも手軽にドライ食品を作ることができる食品乾燥機が、話題になっています。
野菜やフルーツは、乾燥させることで保存食になったり、生食とは違った美味しさを味わえたり、メリットも多いので人気も高まっているのです。
「家庭で上手にドライ食品が作れるの?」と、心配されるかも知れませんが、そんな不安を払拭してくれるのが、食品乾燥機です。
今回は食品乾燥機とは何か、選び方や活用法についても紹介します。
野菜、フルーツといった食材を乾燥させて、栄養価を濃縮させながら日持ちのする食品を作るのが、食品乾燥機です。
食品乾燥機は「フードドライヤー」とも呼ばれていて、一般的にはトレー状の棚の上に食材を並べて、下から熱風を送りながら乾燥させる方式をとっています。
野菜やフルーツは、乾燥させることで水分が蒸発し、成分だけが残り味覚の旨みをアップさせます。
また、保存しやすく、美味しく食べることができるといったメリットがあります。
一口に食品乾燥機と言っても、家庭用と業務用とでは大きさや機能、価格がかなり違ってきます。
家庭用は安いものでは2000円台からあり、業務用は数万円から高いものでは数十万円もする食品乾燥機もあります。
家庭用はプラスチック製のものが多く、業務用はテフロンやステンレス製が使用されています。
野菜やフルーツなどを乾燥させるにあたり、天日干しとは違い、天候に左右されないのが、食品乾燥機の一番のメリットです。
さらに、家庭用の食品乾燥機は小型のもが多く、取り外しが簡単で洗浄しやすいのが特徴です。
衛生面でも管理しやすく、気軽にドライ食品を作ることができます。
ただし購入前には、予算や乾燥させるボリューム、使いやすさなどを考慮した上で選ぶことがポイントです。
少量を乾燥させるのであれば、設定温度、乾燥時間といった機能設定が簡単なものも選ぶことで手軽に乾燥食品を作ることができます。
タイマー付きであれば、終了時間を気にすることがないので、タイマー内臓と温度設定ができるものを選ぶのが基本と言えます。
食品乾燥機は、電気を使用して加熱乾燥させるため、気になるのが電気代です。
省エネタイプのものもあるので、購入前に予め確認しておくのもおすすめです。
棚の数や大きさも多種多様ですので利用目的によって決めましょう。
野菜チップスを家庭でも気軽に作れるのが食品乾燥機の利点です。
カボチャ、さつまいも、ニンジン、トマト、レンコン、しいたけなどの野菜を乾燥させることで、生野菜の状態よりも長期間保存でき、いつでも手軽に食べることができます。
野菜不足の人は、おやつ代わりにして食べると、ビタミンDやビタミンBなどの栄養素を簡単に摂取できて良いですね。
ドライ野菜の特徴は、2次利用しやすいことが挙げられます。
例えばカボチャ、むらさき芋、ほうれん草などは、一度乾燥させてから粉末状にしても保存性があり重宝します。
出来上がった料理に上記の野菜パウダーを振ることで、ワンランク上の料理に早変わりします。
カップ麺でもよく知られているネギや白ネギなども、家庭で乾燥させることができます。
味噌汁やスープにも使えるので便利ですね。
ネギ以外に、しいたけも2次利用に向いていて、汁物はもちろん、すし飯などに加えることで食品を楽しむことができます。
オレンジ、バナナ、ブルーベリー、イチゴ、リンゴ、キウイフルーツ、パイナップルといったフルーツは、食品乾燥機で乾燥させると、ドライフルーツとして楽しめます。
そのまま食べたり、料理のアクセントにしたり、多彩なアレンジが可能な点も魅力。
何より、自分で作ったドライフルーツなので安心して食べられます。
そして、市販のドライフルーツより安価にできるのも嬉しいポイントですね。
例えば、市販のアイスクリームに自家製のドライフルーツを加えるだけで、まるで外食をしているかのようなムードを楽しめます。
ヨーグルトに乾燥させたパイナップル、アイスクリームにイチゴのドライフルーツを合わせると、色鮮やかで食欲をそそります。
また、ケーキやホットケーキにバナナやオレンジを用いるのもおすすめです。
バターにドライフルーツを混ぜて、クラッカーにのせて食べるのもおすすめです。
最近は食品乾燥機の普及も手伝って、色んな種類の野菜を乾燥させる人が増えてきました。
しかし、昔ながらの定番と言えば「干し芋」です。
長期保存ができて、栄養価も高いことから、田舎などでは庭先に天日干しをした光景がよく見られていました。
近年は市販のものを購入する人も多いですが、食品乾燥機で簡単に作ることができるので、干し芋を家庭で作る人も多くなっているようです。
干し芋は、蒸した安納芋を食品乾燥機のトレーに並べ、タイマーをセットするだけなので、とても簡単。
このように手軽にドライ食品、ドライフルーツを作れる点も、食品乾燥機が人気になっている理由かもしれませんね。
出来上がったドライ食品を保存する場合は、密封容器に入れて、日光の当たらない冷暗所や冷蔵庫に入れておくのがおすすめです。