香りのいい生姜は、料理に使うことで味わいや風味を増してくれます。
乾燥生姜は生の生姜と違い、保存期間が長く調理の手間なく使えるのが特徴的です。
今回は乾燥生姜の作り方や使い方、効果・効能、保存方法やアレンジレシピなどについて詳しく紹介します。
乾燥生姜の作り方は「生姜をスライス→天日干しする」の2ステップで完成します。
市販でも乾燥生姜は入手できますが、生の生姜が手に入るなら自分で手作りした方が低コストです。
また、生姜をスライスしてから一度蒸して、水気をキッチンペーパーで拭き取ってから天日干しすると辛味を抑えた乾燥生姜が作れます。
乾燥生姜は天候に左右されるため、よく晴れた日で湿度が低く風の強い日を選ばなくてはいけません。
乾燥生姜を作れない時期は、電子レンジやオーブンを活用した作り方がおすすめです。
電子レンジやオーブンで乾燥生姜を作る場合、天日干しの方法と同じく、生姜をスライスします。
カットした生姜をクッキングシートに並べ、電子レンジやオーブンの天板に乗せて乾燥させます。
電子レンジなら600Wで約9分、オーブンなら100℃で約60分、加熱します。
途中で生姜が焦げていないか、水分が抜けているか、具合をしっかり確認するのがポイントです。
乾燥生姜は生の生姜を使う時と同じように、魚や肉料理の臭み消しや食材と一緒に炒めて使うことができます。
スパイスのひとつである生姜は、和洋中問わず料理との相性が良いです。
たとえば生姜焼きや唐揚げなど、食材を調味料と漬けておく時など便利です。
生の生姜と比べて香りが凝縮されているため、料理を味だけではなく風味でも楽しめます。
乾燥生姜は湿度に弱いため、ジップ袋に入れて冷蔵庫で保管するのがおすすめです。
保存の際、水分を含んでしまうとカビなどが生えてしまう可能性があります。
また、容器などに入れて常温保存する時は、必ず密閉できる容器に乾燥剤を入れましょう。
保存状態により、乾燥生姜は半年程度使えます。
生姜は血行を良くする働きがあるため、体の内側から温め、汗をかきやすい体質へ導いてくれます。
とくに、冷え性で悩む女性に注目されている食材ですが、空調の効いた社内で仕事をしている男性にもおすすめです。
冷房の下にずっといると、汗をかきにくくなり、汗腺が弱り体臭の原因を作ってしまいます。
乾燥生姜は生の生姜よりも血行促進や抗酸化作用の効果が期待できます。
また、天日干しして作る乾燥生姜は加熱処理していないため、生姜に含まれる酵素をしっかりと体内へ取り入れることができます。
乾燥生姜はスライスした状態で使うのもおすすめですが、フードプロセッサーなどで粉末にすると使い用途が広がります。
さまざまな大きさに粉砕することで、スープや煮込み料理など料理別で使い分けができるので「スライス・粒状・粉末」と、異なる大きさで乾燥生姜を保存してみてはいかがでしょうか。
生姜は魚などの煮物料理や生姜焼きなどに多く利用され、あまりレパートリーがない食材と思われがちです。
しかし、乾燥生姜は生の生姜よりも辛味が和らぐため、たくさんの料理に使えるのです。
たとえば、乾燥生姜は次のような使い方におすすめです。
・乾燥生姜を紅茶に入れる
乾燥生姜をシナモンの代わりにして、紅茶に入れるとスッキリとした味わいが楽しめます。
あまり乾燥生姜を入れすぎると辛味が強くなってしまうので、初めは少量からプラスしましょう。
・乾燥生姜は夏バテの見方
夏バテで食欲が落ちる前に、乾燥生姜を納豆や冷奴、そうめんの汁に混ぜることで体調不良を回避できます。
生姜は胃腸内への刺激が強い食材でもあるため、使う時は一日に10gを目安にしてください。
乾燥生姜を作ったものの余ってしまった時は、アレンジレシピで使い切りましょう。
たとえば、風邪で喉の調子が悪い時は「乾燥生姜+はちみつ+レモン汁+お湯」で、喉に良い飲み物が簡単に作れます。
またダイエット中なら、ジンジャークッキーやヨーグルトやスムージーに粉末にした乾燥生姜を混ぜ合わせるなど、組み合わせ次第で健康と美容をサポートできます。
乾燥生姜は生の生姜さえあれば、いつでも簡単に手作りできます。
天日干しするなら日光が降り注ぎ風の強い日が最適です。
電子レンジやオーブンでも作れるため、天候の悪い日や冬などでも常備食材として作れます。
スライスしたり粉末にしたり乾燥生姜の形状を変えると、さまざまなアレンジレシピが楽しめるので、ぜひ手作りしてみてはいかがでしょうか。